April 30, 2005
外国株投資の是非
稲虎さんのブログのインデックス投資に関するシリーズは、自分にとってもかなり考える点があり、参考になっている。
このエントリの中で、外国株式の投資に関する記述についても、全く正論ではあるのだけど、最近では、自分としては少し異なる考えを持っている。
ただし、自分も以前に書いたように、外国株投資は、経済合理性だけを考えると、コストに見合うものが得られるかどうか難しいと思っていることは大前提としてある。
「一般的に海外投資を行う場合、「情報の少なさ」「取引コストの高さ」などがネックとなり、個別銘柄の調査は国内株式以上に困難です。」
コストに関しては、不利な点が多いと思うので同感だが、情報量に関しては、必ずしもそうではないと思う。
米国市場では、日本市場より企業の財務情報などは充実していると思う。欧州市場でも、ウェブページなどのIR情報がしっかりしている企業は日本と変わらないか、充実しているところも結構ある。
でもエマージングマーケットについては、情報が圧倒的に不足しているのは事実なので、個人には個別銘柄の投資は難しいだろう。中国株なども現地の投資家に比べると不利な立場にあるといえるかも。
日本の個人投資家にとって、日本企業の方が情報を多く得られると一般に思われているところは、実はノイズの情報がかなりの割合を占めているのではないだろうか。
定量分析だけを考えると、このようなノイズが無い方が正しい判断ができそうだ。
とは言っても、自分は定性分析をある程度重視しているので、情報量が少ないと判断が難しい面があるとは思っている。だが、必要な情報については、先進国市場に関してはバリュー投資家の対象になりやすい日本の地方のマイナー企業と比べてそんなに大差ないのではないか、と最近思っている。
自分の居住地から離れた地方にある小さめの企業については、インターネットなどの公開情報以外はそんなに多くの情報は得られないだろう。とすると、実は対象企業が日本にあるか外国にあるかで情報量にはあまり差が無いのかもしれない。
情報が英語であることが少しハンデにはなると思うが、数字は世界共通だし。
日本市場で勝っている外国人投資家が実際にいるわけだし。
でも欧州市場などは、現状では個人投資家がスクリーニングして簡単に割安株を見つけるといったことが困難なのは事実である。
また、日本市場は、米国市場などに比べて、非効率なところが多いし、割安であるという点で、一番の投資対象に考える、ということには賛成である。
「リスク分散のため」とよく言われるが、そもそも「リスク分散をするだけの資金量があるのか?」「分からない国への投資がリスク分散になるのか?」を良く考えるべきである。
これについても、たとえ日本株だけを投資対象にしても、たくさんの銘柄に分散したり、こまめに売買していると、効率が悪くなるので、果たして分散の効果が得られているのか? という素朴な疑問がある。
まあ、自分の場合は投資を日本円ベースで考えていないので、他の人とはスタンスや考えが違うのかもしれないが。。
現状では本業による日本円の収入が投資金額よりもかなり多いので、バランスをとる意味でも、ある程度リスクをとる投資資金は外貨優先で考えている。将来の暮らしが外国メインになる可能性もあるわけだし。
自分の好みでは、ユーロベースで考えたいところではあるが、EUが拡大しすぎるとユーロの行方もわからなくなりそうな気もするので、米ドルベースかユーロベースかでなかなか考えがまとまらない。
特にここ何ヶ月かはずっと考え中。まあこれについてはしばらく長考してもいいかなと思う。
基本的には、日本とか外国とかの枠にしばられずに、良いと思った対象に投資していこうというスタンスである。でも海外への資金の移動にはコストがかかるので、ある程度の制限がかかっていることは確かであるが。
投資の成功への道として、(1)自分の頭で考える、(2)あまり他人と同じことはしない、(3)既成概念にとらわれすぎない、というのがポイントかなと個人的には思っているので。
- by Gabbiano
- at April 30, 2005 18:25
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