October 5, 2005

平成電電匿名組合

各所で平成電電の話題が持ち上がっているようである。
こういうケースでは、破綻したのがわかってから、「それみたことか」と集中攻撃を受けたり、投資者の未熟な点を指摘されることが多い。

自分も固定電話をCHOKKAに換えようかと一瞬考えたことがある。
幸い、電話サービスはとりあえず継続されそうなので、ユーザは助かりそう。こんなことなら××な電話加入権を買い取ってもらった方が良かったかな。


匿名組合で集めていた出資金について、年10%と高利回りの配当に関するコメントが多いようだ。この低金利の時代に年10%の高利回りは怪しいとか、そんな感じ。
だが、そもそも、本業に関する事業性の資金を、広く一般の個人から調達すること(調達しなければいけない状態)など、根本的な部分でヤバそうな気がしていた。
普通なら、もう少し低利で銀行から融資を受けたり、社債を発行して調達するだろう。

ワインとか、牛とか、将来のキャピタルゲインを狙った投資目的のモノを対象とした出資とは、全然性質が異なるものである。


安間さんのメルマガでは、このケースに関して、エクイティと配当の関係を考えることと同じだとして、わかりやすく説明されている。さすがにプロの目は的確である。
例えば、ある出資によるエクイティを元に、かなり高い確率で年20%の利益が得られる事業があるとしたら、その出資金に対する配当が年10%であっても全くおかしなことではない。
事業がうまくいかないリスクを背負う見返りとしては、逆に少ないかもしれない。まあ、事前に利回りを保証したりしていたらかなり怪しいけど。

知り合いが米国の医療債権に関するスキームに投資していた。
いくら分別管理をうたっていても、スキームが破綻したら資金の回収はかなり困難なので止めておいた方がよいと言ったのだが、果たして今も続けているのだろうか?

このスキームは、米国の医療事情が根本的に改善されない限り、ほぼ安定して利益が得られそうな気はする。
でも、その利益の源泉をたどってみると、低所得の病人などがいるわけであり、ほとんど弱いものいじめである。自分ならちょっと良心が痛んでしまう。医療費に関することだから、ある意味、高利貸しの金融業者よりも非情である。国民が皆まともな健康保険に入っている遠い日本では想像もつかないのだろう。
証券化されて薄められて間接的なかかわりになると、その辺りがよくわからなくなるのは仕方がないところかも。

とにかく、これからは金融に関する素養は必須のものになりそう。

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comments

「米国の医療債権」はMARSのことですか? MARSは医療機関の保険会社に対する債権ですから
「弱いものいじめ」となる理由がわからないのですが...

  • vox mundi
  • October 05, 2005 20:15

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「弱いものいじめ」はちょっと書きすぎたかもしれません。論理の飛躍もあります。お詫びいたします。

(以下は勝手な思い込みや想像が入っていますので、軽く流してください。放置しておくのに問題があるようでしたら、お叱りをお願いします。)

こういうビジネスが十分に成り立っているということは、かなりの歪が生じていると想像できます。

無保険者などに対しては、取立て業者に債権を渡して厳しい回収が行われていることはどこかで読んだことがあります。
個人に対する回収は問題があって、保険会社に対する回収は問題無いと、簡単に割り切るのは少し抵抗があります。
日本のような価格が決められているシステムと異なり、定価があってないような世界みたいですから、もし仮に、回収業者に債権をディスカウント(取立ての難易度に応じて)して卸すこととして、それを見越して額面が高めに設定されているとしたら、負担を負うのは保険会社とその被保険者になります。回りまわって弱者にしわ寄せがいきます。

高額出資者へのサービスはとても良いみたいですから、そのお金はどこから出てるんだろうと、ちょっと思ったりしたこともあります。
各自の考え方の問題なので、特にお勧めも否定もしません。

  • Gabbiano
  • October 05, 2005 22:36

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