November 22, 2005

PEGレシオって??<1>

成長株の株価水準をみるときの指標の一つとして、PEGレシオというものがある。
これは、PER Grouth ratioのことであり、株価収益率成長率などとも呼ばれるようである。

少し前にGoogleの株価水準が実際のところどうなのか?をみるために、PEGレシオをみてみようと思い、使えなさそうで挫折したことがある。
ダヴィンチなどの成長企業の株価水準をみる際に、そういえばPEGレシオってあったなあと思い出し、ここで改めてその「使えなさ度」について考察してみようかと思ったので、メモとして残しておく。


PEGレシオは、以下のような式で求められる。

 PEGレシオ=PER÷EPS成長率

ここで、PER(Price Earnings Ratio)はよく知られた指数であり、株式時価総額÷純利益とか、株価÷EPSなどで求められる。EPS(Earnings Per Share)は純利益÷発行済み株式数で求められる。


アメリカなどでは、PEGレシオが1以下なら割安だとかいう目安があるらしいが、特に根拠は無いらしい。

確かに論理的な根拠は無さそう。
単に、高いPERを正当化するための方便のために編み出されたものと考えられる。

PERについては、逆数をとった益回りなどを考えると、一応拠りどころとなる数字と言えなくもない。EPSが全額株主のキャッシュフローとして還元されると考えると、投資金額が何年で回収できるかの目安にはなる。
このとき、EPSが全額株主に還元されるというのはちょっと無理があるように思えるし、将来にわたって還元されるとしても、現在価値に割り引くとか、逆に複利運用効果を入れるとかの時間軸的な考察が必要になるし、そもそもEPSが年々増加していくとその増加分をどう織り込むかという話になる。
しかも、誰もPER20倍の株を20年間で回収できると気長に考えて買っている人はいないだろうと思うし。

そこで、PERをEPSの成長率で割ってみればいいんじゃない?なんて考えた人がいるのかもしれない。
百歩譲って、その発想については独創的な輝きがあるかもしれないが、出てきた数値については評価のしようがない。
やはりDCF法などで現在の理論株価を算定するというのが一番正攻法のようである。

だって、PEGレシオの計算式の各要素は、関係のありそうな数値ではあるけれど、論理的に説明できるものが全くない。
例えて言うなら、自動車の性能をみるときに、車重を最高速度で割るようなものだろうか?
この微妙な関係がいい味を出している。


まだ続きがあるのでまた後日。

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