November 24, 2005
PEGレシオって??<2>
PEGレシオの続き。
PEGレシオとは、結局のところ、EPS成長率が20%だったらPER20倍以下なら割安、EPS成長率が40%だったらPER40倍以下なら割安、EPS成長率が100%(倍々成長)だったらPER100倍以下なら割安といっているだけである。
ダヴィンチは社長がEPSの年40%成長を公言しており、現在の達成度からみるとしばらくは裏切られそうにないので、PERが40以下だったらバーゲンセールということになる。
これはあながち全く的を外れている話ではないと思うが、結論がかなり乱暴すぎる。
ここで、一例として5年後のEPSとPEGレシオを計算してみる。
簡単にするため、現在のEPSを1(万円)とし、他の要因は省略する。
PEGレシオ=1が妥当な株価とする。現在、EPS成長分が全て株価に織り込まれていて、株価が5年後も不変だとする。
かなり乱暴な設定だけど、まあ厳密にやる意味はないのでこんなもんでお許しを。
(1)EPS成長率が20%の場合
現在の妥当な株価は20(万円)
5年後のEPSは
(1.2)5≒2.49(万円)
現在このEPS成長分が全て株価に織り込まれていて、株価が5年後も不変とすると、PERは
20÷2.49=8.03
(2)EPS成長率が40%の場合
現在の妥当な株価は40(万円)
5年後のEPSは
(1.4)5≒5.38(万円)
現在このEPS成長分が全て株価に織り込まれていて、株価が5年後も不変とすると、PERは
40÷5.38=7.43
(3)EPS成長率が60%の場合
現在の妥当な株価は60(万円)
5年後のEPSは
(1.6)5≒10.49(万円)
現在このEPS成長分が全て株価に織り込まれていて、株価が5年後も不変とすると、PERは
60÷10.49=5.71
結果をみると、PEGレシオ=1以下という数字にはほとんど根拠がみられないことがわかると思う。
目先の3年後でやってもいいのだが、根拠のないことには変わりはない。
株価が5年後も変わらないという設定が無茶苦茶だという気もするが、それを言い始めたら、PERをEPS成長率で割るという行為も似たようなものかも。
簡易的なDCF法などでは、5年後以降は成長率ゼロで計算していたようにも思うし。
つまり、PERが20とか40とかいうのと、EPS成長率が20%とか40%とかいうのとは、全く関係ないわけではないけれど、一次関数的にリニアな関係では無いという結論になる。ある意味、当然すぎてつまらない結果か。
上の計算例のようなケースでも、5年後の現実的な株価は、そのときの業績とか成長の見込みなんかで決まるんだと思う。そのときのPERが妥当かどうかはなんともいえないし、EPS成長率との因果関係は全くもって不明かと思われる。
結局、現在の株価にEPSの成長分がどのくらい織り込まれているのか? という問題になるのだが、簡単に解は出そうにない。
少なくとも、来期の成長分ぐらいは織り込んでいると思うが、それがPERの値としてどれぐらいが妥当なのかは判断が難しい。株価は人気度を表している側面も否定できないと思うので。
ただ、PERはあまり変わらないと見込んで、EPSの成長分だけ株価が上昇すると単純に考えるのは、ちょっと危険であることだけは胸に刻んでおこうと思う。
- by Gabbiano
- at November 24, 2005 12:45
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