November 19, 2005
モビアスファンドは下落に強い?
先月(10月)の外国株は全体的に調整が入った感じであり、日本株だけが好調なイメージであった。
特に、エマージング市場は調整幅が大きめだったと思う。
こんなときに、自分が持っているテンプルトンの東欧株ファンドと中国株ファンドがどんな調子であったかを、ちょっと確認してみることにする。
Franklin Templeton Investmentsのウェブでは、毎月中旬ぐらいに先月分の月次のファンドレポートがリリースされる。PDFで1ページの簡単なものだけど。
この月次レポートには、ファンドマネージャーの言い訳のような対象セクター市場の概況を語るテキストは無く、データのみである。
ファンドのサイズなどの基本スペック、パフォーマンスなどと共に、保有上位10銘柄とそれらの割合、PERやPBRなどの指標、国別の保有割合、業種セクター別の保有割合などが書かれている。
東欧株ファンドはMSCI EM Europe Index、中国株ファンドはMSCI Golden Dragon Indexをベンチマークにしているようである。
10月のパフォーマンスは、
MSCI EM Europe Indexが-8.03%に対し、東欧株ファンドが-5.49% (EURベース)
MSCI Golden Dragon Indexが-7.45%に対し、中国株ファンドが-6.50% (USDベース)
であった。
他のファンドと比べてどうなのかはわからないが、インデックスよりは下落率が小さかったようである。
東欧株ファンドに関して、少なくとも自分が使っているブローカーが取り扱っている東欧株ファンドの中では、過去1ヶ月のパフォーマンスは2番目である。10月終わり頃からリバウンドしているので、10月単月でのパフォーマンスの比較はよくわからない。
1番はMorgan StanleyのSICAV Emg Eurp&Mid Eastというファンドである。ちなみに、フランス語圏ではこのようなファンドのことをSICAVと言っているようである。(フランス語がわからないので詳細は不明)
S&Pのデータで過去1ヶ月のパフォーマンスをみると、テンプルトンの東欧株ファンドはエマージング欧州株のセクターで69本中の6位。ちなみに、日本で購入している人が多いSGロシア東欧株ファンドのマザーファンドであるSGAM Fund Eq Eastern Europeは、69本中52位である。
テンプルトンの東欧株ファンドは、04年の春に起こった例のユーコス問題のときに、ロシア株が急落した際に他の東欧株ファンドに比べて下落が軽かった記憶がある。市場環境が好調な今年のパフォーマンスは他のファンドに比べて良くないが、このような下落局面ではしぶとく強さを発揮するようで、3~5年の期間では結構良いパフォーマンスを出すような印象である。
自分のファンド評価においては、調整局面で下落率が低いというのは一つのポイントになっている。
市場全体が好調なときは、誰が何を買っても上がることが多い。ここで1番の成績を取っても、そこそこ儲けても、結果として残るものにはそんなに大きな差は出ない。
市場がちょっと不調になったときにこそ、ファンドの真価が問われると思う。
日本で買えないファンドのことをあまり書いても仕方がないかもしれないが、ちょっと参考までに。
テンプルトンのファンドは、海外の証券会社などで取り扱っているところで買うことができるし、同じものではないが、NY市場に上場されているクローズドエンドのファンドを買う方法もある。
ちなみに、自分はオープンエンド派である。ファンドは売りたいときに100%時価で引き取ってくれる方がいいと思うから。最悪状況で投げたいときにスプレッドが開いて売れなかったりしたら悲惨かなと。
- by Gabbiano
- at November 19, 2005 23:17
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comments
こんばんは。ここのところ東欧諸国が好調ですね。
僕が保有してるロシア・東欧諸国の投資信託についての記事をトラックバックさせていただきました。
よかったら見てやってください。よろしくお願いします。
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水瀬さん、コメント&トラックバックありがとうございます。
SGロシア東欧株ファンドの場合、基準価格が円建てなので、パフォーマンスの評価がわかりづらい点はありますね。
なお、エマージング国のインデックスについては、まだ特定の大企業銘柄の動向に左右される点がありますので、個人的にはインデックス投資が最善かどうか判断がつきません。
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とりあえず、日本ではロシアや東欧のインデックス投資の手段がないので、アクティブファンドで、マーケットに参加しておくことにします。
あるいは、海外の証券会社へ口座開設すれば、いいのでしょうがなかなか…。
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