February 14, 2006
簡易DCF(ダヴィンチ)<1>
トリノオリンピックも個人的にちょっと中休み状態になってしまい、少し時間を取ることができたので、最近ちょっと不調だが決算は良かったダヴィンチのバリュエーションについて、開示資料をもとに皮算用してみた。
大雑把な性格のため、細かい計算は苦手である。
ここでは、KENさんのセミナーテキストを参考にして、簡易DCF法を用いて時価総額や1株あたりの価値などを算出してみる。なお、テキストの内容からさらに細かい部分を端折ってある。(^^;
簡易DCF法は、将来にわたって生み出される見込みのフリーキャッシュフロー(FCF)を求め、これを現在価値に割り引く(ディスカウントする)ことにより、投資対象の価値を求めるものである。
ダヴィンチのような成長企業では、妥当なPERがどれぐらいなのかよくわからないこともあるので、EPSだけでは株価水準の判断がつきにくい。そこで、簡易DCF法によって、株価の目処を立てておくことも一つの手かと思う。
ただし、簡易DCF法では、将来のFCFをどのくらい見込むのか? 割引率をいくつにするのか? など、主観的要素が大きく関わってくる。このため、ダヴィンチのような成長企業では、この辺のさじ加減によって結果が大きく変わってくる。
ここでは、そもそもダヴィンチの価値を簡易DCF法で求めることが適当なのか?という議論はぬきにする。
あくまで、一つの側面からみた目安を求めてみただけである。
[算出の前提条件]
・FCFは、予想経常利益をもとに実効税率(41%)を考慮して概算により求める(テキストと一緒)。結果的には予想純利益と近い値になる。
・割引率は10%とする(テキストと一緒)。成長企業の割引率が10%でよいのかどうかわからないが、安全域を考慮してよく使われているようなのでこれを採用する。
・6年後以降は成長率ゼロとする(テキストと一緒)。あまり先のことは予測がつかないので、これでいいと思う。
・経常利益、現金及び預金、ネット有利子負債は、2月13日開示の2005年12月期決算説明会資料を用いる。なお、前期分の算出は2005年8月開示の中間決算説明会資料を用いた。
数字などの間違いとか、ちょっと違うのでは?というところがありましたら、ツッコミお願いします。
(1)今期予想ベース(09-10年は+40%成長想定、06年会社予想は前期比+84.5%成長)
まず、2月13日開示の決算説明会資料に書かれている、会社予想によるガチガチの堅い数字を使って求めてみる。
06年の経常利益予想は前期比+84.5%であり、予想数字の無い09-10年はEPS成長率の公約に合わせて+40%成長を想定する。(単位は百万円)
| 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年以降 | |
| 予想経常利益 | 12900 | 18400 | 25900 | 36300 | 50800 | 50800 |
| FCF概算 | 7611 | 10856 | 15281 | 21417 | 29972 | 299720 |
上記数字を用いて、途中経過は省略するが、FCFの現在価値合計は、229792(百万円)となる。
これに、現預金7619(百万円)と有利子負債7996(百万円)を差し引きして時価総額を求める。これらは、誤差の範囲なので省略してもよさそう。
算出時価総額は約2294(億円)となった。
2005年12月期末の発行済株式数307226株で割ると、
1株あたりの算出価値は747(千円)である。
(2)前期予想ベース
比較のため、前期の状態で算出してみるとどうなるのか、興味があったので求めてみた。
2005年8月の中間決算説明会資料に書かれている、会社予想によるガチガチの堅い数字を使って同様に求めてみる。予想数字の無い08-09年は+40%成長とした。(単位は百万円)
| 2005年 | 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年以降 | |
| 予想経常利益 | 4800 | 6800 | 10700 | 14900 | 20900 | 20900 |
| FCF概算 | 2832 | 4012 | 6313 | 8791 | 12331 | 123310 |
上記数字を用いると、昨年初頭~中間決算時におけるFCFの現在価値合計は、93897(百万円)となる。
これに、現預金5841(百万円)と有利子負債1479(百万円)を差し引きして時価総額を求めると、算出時価総額は約983(億円)となった。
2004年12月期末の発行済株式数312158株で割ると、
1株あたりの算出価値は315(千円)である。
自分が昨年買ったダヴィンチ現物株の平均取得価格が前期予想ベースに近いのは、単なる偶然である。
ダヴィンチの会社予想は従来から一貫して超堅めであり、今期の会社予想値はどう考えてもこれより下回る可能性は低いので、今でも75万円以下で買って持っていれば、たとえ塩漬けになっても損をする確率はかなり低いと考えられる。
あと、自分的に適当と思われる数字を予想して皮算用してみた。長くなったのでエントリーを分けることにする。
つづく
- by Gabbiano
- at February 14, 2006 19:02
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