February 19, 2006
簡易DCF(フィンテック)<1>
ダヴィンチに引き続き、フィンテックについても簡易DCFでバリュエーションの皮算用をしてみた。
フィンテックの場合は、今期もかなり急成長しており、まだまだ成長途上であるし、会社予想でも成長率が高めの値となっている。
このため、ダヴィンチの場合よりも、さらに前提条件の主観的要素によって結果がバラつくことになる。
まあ、一つの目安として興味本位で算出してみた。
基本的な計算方法はダヴィンチと同じであるが、細かいところを考えてもあまり意味が無さそうなので、現預金や有利子負債の部分を省略するなど、さらに大雑把な計算となっている。(^^;
今回はさらに、不確定要素が多すぎて、果たして参考になる計算結果なのかあまり自信が無い。
[算出の前提条件]
・FCFは、予想経常利益をもとに実効税率(41%)を考慮して概算により求める。結果的には予想純利益と近い値になる。
・割引率は10%とする。成長企業の割引率が10%でよいのかどうかわからないが、安全域を考慮してよく使われているようなのでこれを採用する。
・6年後以降は成長率ゼロとする。あまり先のことは予測がつかないので、これでいいと思う。
・経常利益は、2005年11月10日開示の平成17年9月期の決算説明会資料を参考にし、2005年12月1日開示の業績予想の修正に関するお知らせの資料を用いた。
・現預金及び有利子負債の項については省略した。これは、フィンテックの場合、流動資産の営業投資有価証券や営業貸付金、流動負債の営業借入金の割合が大きく、これをどう処理するのかよくわからないことと、この部分よりも予想収益値の方が結果に及ぼす影響の割合が大きいこと、などの理由により、細かい計算は無視しても良さそうだったためである。まあ大雑把な概算なので許してもらおうかと。
(1)今期予想ベース(09-10年は+50%成長想定、06年会社予想は前期比+180%成長)
まず、今期の会社予想による堅めの数字を使って求めてみる。
今年2月の1Q業績開示では特に業績予想修正は無かったようなので、昨年12月の上方修正の値を使った。
06年の経常利益予想は前期比+180%であり、予想数字の無い09-10年は08年の成長率とほぼ同じの+50%成長を想定する。(単位は百万円)
| 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年以降 | |
| 予想経常利益 | 4400 | 7900 | 12000 | 18000 | 27000 | 27000 |
| FCF概算 | 2596 | 4661 | 7080 | 10620 | 15930 | 159300 |
上記数字を用いて、途中経過は省略するが、FCFの現在価値合計≒算出時価総額は、118595(百万円)、すなわち約1186(億円)となった。
2006年1Q業績開示の最後の方に書いてある平成18年1月18日現在(MSCB転換完了後)の発行済株式数233120株で割ると、
1株あたりの算出価値は509(千円)である。
(2)少し堅めの予想値ベース(06年は会社予想通り、07-08年は+100%成長、09-10年は+50%成長想定)
次に、06年は堅めに会社予想通りで+180%成長として、07-08年は会社予想より少し高めの+100%成長、以降の09-10年は+50%成長として求めてみる。(単位は百万円)
| 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年以降 | |
| 予想経常利益 | 4400 | 8800 | 17600 | 26400 | 39600 | 39600 |
| FCF概算 | 2596 | 5192 | 10384 | 15576 | 23364 | 233640 |
上記数字を用いると、FCFの現在価値合計≒算出時価総額は、171479(百万円)、すなわち約1715(億円)となった。
2006年1月18日現在の発行済株式数233120株で割ると、
1株あたりの算出価値は736(千円)である。
フィンテックの場合、成長性の度合いや事業拡大の方向性、これらの進捗状況をどう見積るかによって、投資判断が大きく異なってくると思う。
(1)の今期会社予想ベースの値で考えると、50万円を切る株価にならないと割安ではないという判断もあり得る。
しかし、今期だけでも、現在の会社予想値は低めでかなり上ブレしそうだというのは多くの人が思っているところである。これより下回る可能性はかなり低そう。
今期は前期比+200%ぐらいは十分にいけそうな雰囲気をもっているので、(2)の少し固めの予想値ベースでも、そんなに高い数値ではないんじゃないだろうか。
なので、50万円を切ったりしたら、外部環境が大きく変化したり、会社側で特に変化が無ければ、資金があればぜひ買っておきたいと思う。下がっても少し我慢できれば損をする確率は低いだろう。
ただし、今後も事業拡大していく上では、適当なタイミングで増資や社債発行などのファイナンスは必要かと思うので、そのやり方や効果の度合いをウォッチしていかなくてはならないとは思う。
とか言いつつ、また先日のエントリーでそんなに売るなよ!などと書いておきながら、1月のライブドアショックの時と今月の状態とは相場の性質が違うように思えたので、一旦戻った後にフィンテックの現物も逆指値を入れていて、見事にすぐ引っ掛かって70万弱で自動ロスカットされて一時撤収していたりして。(泣)
自分の場合、あまり資金が無いので、落ち着いたところで再度購入し、さらに買い増しできるかは、分割後のダヴィンチの株価の行方などにも依存するところがある。今のところ、どういうわけかダヴィンチとフィンテックの株価の相関性は高そうなので、なかなかチャンスと勇気が出てこないかもしれない。
といって、さわかみファンドから資金を移動するのは、ちょっとリスクをかけ過ぎる感じがあるし。
少しキャッシュを移動させて冗談みたいに安いところに指値を置いておこうかな。
さらに、自分的に適当と思われる数字を予想して皮算用してみた。またまた長くなったのでエントリーを分けることにする。
つづく
- by Gabbiano
- at February 19, 2006 20:12
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