November 10, 2006
日興プラチナデビットカード
ひさびさにカードの話題。
今日の日経新聞の広告で初めて知ったのだが、日興コーディアル証券から、日興プラチナデビットカードという証券口座に付帯するデビットカードが10月から発行されている。
これは、証券口座の残高(預り金(円and米ドル)、MRF、米ドルMMFの合計の80%)を利用限度額としたデビットカードである。
VISAのデビットカードで、トヨタファイナンスの名前も書かれているので、実際のカード業務はトヨタファイナンスが担当しているのかもしれない。
日興コーディアル証券のニュースリリースによると、
証券口座のデビットカードは日本初らしい。
1枚のカードで円と米ドルの2通貨決済を行うカードは世界初らしい。
たしかに、クレジットカードやデビットカードで、1枚のカードで2通貨決済できるカードは自分も知らない。
日本発行のカードでは、シティなどが米ドル決済カードを出しているし、海外金融機関発行のカードでは外貨決済ができるけど、普通はカードにリンクした口座で決済される。シティバンクのようなマルチカレンシーの口座でも、複数通貨で決済できるカードは今まで聞いたことがない。
そういう意味では画期的だと思う。
日本国内の加盟店で利用した場合は、円貨預り金→MRF→米ドル預り金→米ドルMMFの順に口座残高が充当されて決済される。カード利用金額の分は、支払日まで口座残高の利用が留保(制限)されるらしい。
海外の加盟店で利用した場合は、米ドル預り金→米ドルMMF→円貨預り金→MRFの順に口座残高が充当されて決済される。また、例えばユーロなどの米ドル以外の通貨で利用した場合、米ドルに換算されて決済される。
意外と、ありそうで無かった形態のカード。
海外やインターネット上で外貨決済する機会がある人にとっては、手数料面で特に不利が無ければとても良いカードだと思う。
日興プラチナデビットカードの手数料について、一番ネックになるのは年会費が21,000円かかること。
カードが黒でブラックカードみたいなので、人によってはそそられるものがあるかもしれない。
サービス内容としては、一般のゴールドカードと同等かちょっと良いレベル。アメックスゴールドよりはサービス内容は落ちるのかな?(アメックス持ってないので詳細不明)
デビットカードだけど、クレジットカードみたいに利用金額に応じたポイントがつく。
ポイントは、米ドルMMFへのキャッシュバック、ANAマイレージポイントへの交換、希望商品への交換などに使える。
米ドルMMFへのキャッシュバックは面白いかもしれない。200円のカード利用で1ポイント、1000ポイントで1000円分の米ドルMMFにキャッシュバックできる。還元率は0.5%なので、普通である。一般のクレジットカードはポイントを商品券等の現金に近いものに交換する場合、還元率が0.5%のものが多い。
ちなみに、以前にここで書いたシェルスターレックスゴールドカードやポケットカードなどは還元率が1%強(ボーナスポイントなどを含む)と高い。
ANAマイルへの交換は、2ポイントが1マイルである。自分はマイラーじゃないので、マイル交換率についてはよくわからないのでノーコメント。
円決済で円建て残高が不足している場合は、米ドル建ての預り金やMMFが日本円に両替されて充当される。反対に、米ドル決済で米ドル建て残高が不足している場合は、円建ての預り金やMRFが米ドルに両替されて充当される。
このときの両替レートは、日興コーディアル証券が定める日興為替基準レートに従うとある。日興の外貨MMFの場合、円と外貨との交換レートは日興外為基準レート±50銭と書いてあるので、このレートに準じると考えるのが妥当かな。大手証券会社の両替レートはだいたいこれぐらいである。わざわざ電話で問い合わせる気はしないので、推測のみ。
ユーロなどの米ドル以外の通貨で利用して現地通貨→米ドルに換算する場合、VISAインターナショナルが適用した調達レートに、海外利用にかかるコストとして1.63%を加えたレートで米ドル換算される。まあこの手数料率は高くも安くも無いレベル。ちなみに、他のカードでネットで調べてわかる範囲では、JCBが国際決済レート+1.6%である。
また、海外ATMを利用して現地通貨を引き出す場合は、引出し手数料が引出し額の1.63%かかる。この手数料も高くも安くも無いレベル。デビットカードなどでは海外ATMの利用手数料を1-2%徴収するところが普通である。
海外ATMでの引出し上限は、1日5,000米ドル相当、1ヶ月1万米ドル相当まで。これは結構多い方だと思う。一般にはそんなに高額の現金が必要になることはないので、十分過ぎる範囲である。
国内ATMでの円貨の入出金は、郵便局を始めとした提携ATMで可能。毎月5回を上限として、出金手数料相当がキャッシュバックされる。普通の使い方なら手数料実質無料と考えてよい。
このように、年会費21,000円が納得できる人なら、他の手数料は特に高くないので、持っておいてもいいかもしれない。
特に、
円決済と米ドル決済を1つのカード&口座で済ませたい人、
米ドルMMFのキャッシュバックが嬉しい人、
日興コーディアルにある程度の資金を置いておきたい人、
プラチナという名前がついて年会費21,000円は安いと思う人、
アメックスブラックカードが欲しいけど、お呼びがかからない人、
などにはお勧めである。
- by Gabbiano
- at November 10, 2006 18:10
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comments
Gabbianoさん。久しぶりに拝見したら、デザインをかえられたのですね。詳細に調べられましたね。
ドル建てのカードがほしくて、奔走?したことがあります。千葉銀が唯一?ドル建てカードを発行しているのですが、交換レートが悪く、かといって、他行からの送金はチャージがとられるし・・・、で断念しました。
日興のサービスは、日経金融に少し前に掲載されていたように思います。でも、プラチナではあるものの、デビッドだとは知りませんでした。
ご指摘の通り、デビットなのと、年会費が高すぎるのでほしいとは思ったのですが、申し込みは止めました。年会費が3000円程度なら、絶対applyしていたでしょう。。年会費無料でドル建てカードが必要なら、ハワイの銀行かUBOCがいいように思えます。
Gabbianoさんは、ポンド建てをお持ちでしたか。
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stellaさん、コメントありがとうございます。
ブログアプリのバージョンアップとともに、テンプレートのデザインも新しくしました。
ドルカードは他にシティドルカードがありますね。年会費105ドルです。
あと、ポケットカードのドルカード(シティバンクの口座でドル決済)が年会費1200円ぐらいであったはずなのですが、今はネット上にオフィシャル情報がありませんね。無くなったのでしょうか。
円ドルの両替レートを考えると、銀行よりも証券会社が有利ですね。その点では日興のカードは悪くないと思います。
私のデビットカードは、ポンド、米ドル、ユーロと揃っています。ポンドのみでも3通貨全部でも年会費が変わらないので。それぞれ少し使ったことがあります。ポンド建ては英国に立ち寄らない限りは使う機会がないですね。
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以前ちょっと話題になった「究極の為替対策」に近い使い方が1枚でできそうですね(^^)
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水瀬さん、こんにちは。
> 「究極の為替対策」に近い使い方が1枚でできそうですね
おお、そう言われて思い出しました。水瀬さんも1枚いかがですか?(笑)
確かに、為替レートのタイミングを計って米ドルMMFに移しておいたり、同一口座内では自由度が高いですね。複数口座間を移動すると送金手数料などがかかったりする場合が多いですから。
ゴールドカードとドルカードを一緒に持つような場合を考えると、日興のカードもコスト的には競争力ありそうです。
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ご無沙汰しております。
>アメックスゴールドよりはサービス内容は落ちるのかな?
いえ、もっと上です。ブラックカードとほぼ同等サービスを21000円で享受できるし、見た目もブラックなんで、カードをステイタスとしてちら見せしたい人の満足感もちゃんと満たすことができます。
ネックはMRFとMMFの利回りが、他証券会社に比べて少し低いこと。あとは外国と国内口座管理料が別途かかります。
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雅さん、こちらにコメントいただくのはおひさですね。
情報どうもありがとうございます。
もしかして日興に口座をお持ちでしたっけ。
> あとは外国と国内口座管理料が別途かかります。
このへんは見落としがちな点ですね。
カードサービスが良いのであれば、ある程度条件に当てはまる人にはお得なカードになるのかもしれませんね。
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