December 7, 2006
わらしべ長者
水瀬さんやPALCOMさんのプログにコメントしていて、自分の投資スタンスに関して改めて考える機会があったので、とりとめもなく書いてみる。
自分自身はどうなのかというと、前からずっと考えていることなんだけど、ひとことで言えば、「わらしべ長者」を目指しているということになるかも。
全ての経済活動は価値の交換にたとえることができるから、将来価値が上がりそうなものに少しずつ交換していって価値の総額(資産総額)を増やしていくことが投資の王道だと思っている。
童話の場合は、観音様のおつげを信じて特に期待するでもなく、わら→ミカン→布→馬→屋敷と物々交換していって長者になったわけだが、投資においては、現在持っている資産の価格が上がる→売却(全部または一部利確)<現金に交換>→他の将来価値が上がりそうなものに投資<現金を他の資産に交換>→交換した資産の価格が上がる→売却(全部または一部利確)<現金に交換[以前よりも金額が増えている]>というサイクルを続けていって、資産総額を雪だるま式に増やすという皮算用である。
簡単に言うと、現在持っている資産よりも将来価値が上がりそうな資産があれば、どんどんそれに交換していくということ。
例えば株式の場合は、現在持っている個別株やファンドよりも他に将来有望なものがあれば、それに乗り換えることになる。ある銘柄が上昇すると、一部または全部利確して他の個別株やETFを買う。
交換したものの価値がゼロになることはほとんど無いし、この交換分の資産のコストはかなり低い。場合によってはほぼゼロコストである。判断が正しければ、利確した時点で利確分の値下がりリスクは利確前よりもかなり減少するはずである。もし判断を誤ったと確信したら、そのときに新たに他のものに交換すればいい。
利確や損切りというのはあくまで結果であって、根本的な考えは上と同じ。現在よりも他に将来価値が高くなりそうなものがあればそれに乗り換える。これには現金も含んでいる。
でも負のサイクルにハマッてしまったら最悪だけどね。この問題は、適度な分散投資によって回避しようという考え。
これは結局のところ、ポートフォリオ全体のバランスを考慮するという正攻法にも通じる。
ポートフォリオのリバランスという言葉があるけど、根っ子では上のサイクルと同じだと考えている。
ある資産が上がってウエイトが高くなったときは、一部利確して元のウエイトに調整する。
この場合、もしある資産の短期的な値動きがランダムで中長期にわたっては理論値に収束すると仮定すると、個人的には短期においては現在と過去の事象は完全独立ではなく、現在は過去の事象の影響を受けると思っているから、値上がりしたものは下がる確率の方が高くなる。よって、他の資産に交換した方が将来は有望だ。下落リスクも少し回避できる。
せっかく上がったものがどんどん下がっていくのを指をくわえて眺めているのは、性に合わない。
まあこれも手数料や税金などのコストを考慮しないと本末転倒だけどね。
だけど、個人的な経験では、税金をケチったために泡と消えていったものの方が多いと感じている。
うちの奥さんなどは、日々スーパーで市場取引をしているせいか、現実路線である。
「狙っているものを安いときに買う。持っているものが高くなったら売ればいいじゃん。売らないと現実に現金(等価交換した価値)が手に入らないよ。」
ある意味では、貨幣経済において尺度となるキャッシュは最強である。ディスクに記録されている数字よりもゲンナマ。金券よりも現金。1年後の1万円よりも今日の1万円の方が価値が高い。
株価というのも、理論的には、投資家が将来にわたって受け取ることが期待できるフリーキャッシュフローの総額を現在価値に割り引いたものだから、やはりキャッシュが得られてナンボという点は否定できないと思う。
トレーダー的には、利益確定して収益を現実のものにしなければ、もしかしたら今見ている数字は幻想かもしれないのだ。
なかなか長期投資の話にならなくてすいません。後日に続く予定。
- by Gabbiano
- at December 07, 2006 17:47
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comments
こんにちは。
Gabbianoさんって長期投資派なんですか?
記事&日頃の取引を見る限り、どちらかというとトレーダーなのだと思っていました・・
(なお、私は長期投資>トレードとは考えていないので念のため)
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空色さん、こんにちは。
いわゆる長期投資派には含まれないのかもしれませんが、出口戦略として根底では長期投資の見通しを持っています。
ちなみに、1/3ぐらいは取引銀行のマネーファンドで通貨分散してほったらかしです。たまに追加するぐらい。いずれは債券も考えます。
利回り分はずっと再投資されていくので、売るまではずっと後まで税金を繰り延べできます。
また、現在の税制のままでMMFと同等とみなされれば、為替差益には税金がかかりません。
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トラックバック&記事でのご紹介、ありがとうございました。
資産価格の上がりそう、下がりそう、が判断できるのであれば、それが一番合理的だと思います。
情けない話ですが、僕にはその能力がないので、次善の策でバイ&ホールドをしているという感じです。
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水瀬さん、ブログでいつも変なツッコミすいません。
絶対売らないという鉄のような意志には敬服しております。
基本的には、インデックスを用いた長期の国際分散投資は支持しているのですが、私がやるとすると、ときどきリバランスを考えるかなあと思っています。
私には我慢が足りないし、根はギャンブラーかもしれないので、自分で思いついた仮説を実戦で試しているような状態です。
企業の運営も同じだと思うのですが、投資においても将来の変化についていきたいと意識しています。
もしわらしべ長者論に賛同するような奇特な人がいましたら、取り入れるのはエッセンスだけにした方が賢明かもしれません。
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Gabbianoさん。どうも!
私はある程度の目標を決めて、利確しても良いと考えています。
私の場合、海外ファンドが多いですので、毎月分配型ではありません。
よってファンドプライスは個別銘柄で言うと「株価+配当」なのです。
配当部分は時期をみて、スイッチングしてみたり、現金化してみたりしても良いのではと思っています。
投資信託、ファンドはリターンが2倍になりタダ投資信託、ファンドが誕生するまでには時間がかかりますので、
結果的にはバイ&ホールドと同じく我慢の時期が続きますね。
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スマイリーさん
私も東欧株ファンドなどは2年ぐらいをめどに一部利確したりしていました。
今年の5月に全部売ってしまいましたけど。(^^;
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出口として長期というところは私も同じです。長期分散投資の観点からインデックス投信の定期積み立てもしていますし(妻の名義ですけど)。
投資スタンスなど共感できるところが多いので、よかったら相互リンクしていただけませんか?
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空色さん、コメントありがとうございます。
相互リンクの話、了解しました。
私のブログはリンクフリーですので、後で私のリンクに追加したいと思います。
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