April 12, 2007

1ユーロ=160円

1ユーロが160円を突破して対円での最高値を更新している。

こういう心理的な抵抗線をブレークすると、一気に行くことも多いのであるが、今日現在は160円台の後半に入っていて、最近にしては値動きが大きめのようだ。
ユーロドルでも1.34ドル台中盤だから、円安というよりもユーロ高と言った方がいいだろう。


自分が外貨建て資産を増やしたきっかけは、将来的にはある程度円安方向に進むのはやむを得ないだろうなという、ちょっと漠然としたイメージからだった。
2,3年前には、多少円安になるかなとは思ったけど、ここまでユーロが高くなるとは思わなかった。

個人的に、今後も欧州には行くことは絶対にあるだろうから、ユーロベースの資産を厚めに考えていただけ。
どちらかというと、実需的な出口の観点からのポジションであって、決してユーロ高1本に賭けていたわけでもない。


今のところは結果オーライ。
まあ、行き過ぎると絶対に揺り戻しがあるので、あまり喜ぶ局面でもないけど。
だって、現時点で対円で利益確定しても全然意味がないし。


藤巻さんがユーロは30年後も存在しているか疑問だというような意見を言っているけど、ある意味で正論だと思う。
ユーロ圏の場合、各国の景気はバラバラだから、政策金利の調整で景気をある程度操作することが事実上困難。
だから、もし政治的に割れてくるとユーロの将来は危ない。


しかし、ユーロを使用するユーザからみると、統一された通貨はとても便利である。
SuicaとPASMOの相互利用が可能になってとても便利になったのと同じ。

 
外国人から見ると、国境を越えるたびに両替したりするのはかなり面倒。小銭や手数料のロスは出るし、レートの感覚が無くてボラれてもわからない。だいたい気前良く払ってしまう。


現状は、消去法的にユーロの地位が押し上げられた結果だと思う。
ひとつの理由は、良くも悪くもリスクが分散された形になっているから。
政治的にも、経済的にも、良いところもあれば悪いところもある。でも、トータルで見ると、程よく分散されてしまい、大きな欠点がわからなくなってしまう。

だから、新しい時代の基軸通貨としては、ドルのような1国集中型のものよりも、ユーロのような多国籍型の方がバランス感覚がありそうなので、可能性があるかもしれないと思っている。
それがユーロなのかどうかはわからないけど。


ちなみに、うちの奥さんが4年ぐらい前にシティバンクの口座を開いたときに、50万円分をユーロ建てのカレンシーにして放置していたものが今はどうなっているか確認してみた。
現在のレートで70万円弱。円ベースでみると約4年で+40%弱ぐらい。年利回り約+10%というすごい数字になる。

2003年初めの時点で1ユーロ=125円ぐらいだったのが、今は160円。為替レートだけで+28%も上がっている。
これが外貨資産の利点でもあり、逆方向に行ったときの怖さでもあるのかな。


口座開設時にシティの人から勧められたのは、シュローダーかどこかのユーロ建て欧州債券ファンドだった。
このファンドのパフォーマンスがどれぐらいか見たことはないけど、さすがにカレンシーよりは良いかもしれない。

でも、カレンシーは外貨MMFよりデュレーションが少し長めの無分配の短期債券ファンド(いわゆるマネーファンド、カレンシーファンド)だから、外貨ベースではほぼリスクフリーと言っても良い。預金よりも有利で安全。長期放置には最適だ。


自分の場合、出口の多くの部分を円ベースで考えていないから、為替レートが動いてもそんなに気にならないという個人的な事情がある。
逆に、ユーロベースやドルベースで利回りが出ないと困るということがあるので、それなりに楽しみながら投資を続けているけど。

基軸通貨は長期的に安くなる傾向があるので、今後も通貨分散をどうするかは永遠の課題なのかもしれない。
 

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